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[ 自動車・輸送機 ]
(2018/11/17 07:00)
インドネシア・スカルノハッタ空港から離陸後に、ジャワ島北部沖に墜落したライオンエア610便の事故で、米ボーイングが米国で訴訟を起こされたことが明らかになった。
ボーイングの本社所在地のシカゴにある州裁判所に14日提訴したのは、搭乗していた医師リオ・ナンダ・プラタマ氏の父、H・イリアント氏。イリアント氏はライオンエアが運航していたボーイング「737MAX8」の新しい飛行制御システムが墜落原因だと主張し、損害賠償を請求した。請求額は不明。この事故では乗員・乗客189人全員が死亡した。
調査官らは操縦士が複数の誤動作に対応しようとする中で、誤ったセンサーがコンピューター制御の安全システムを作動させ同機を急降下させたと考えている。ボーイングと米航空規制当局は737MAXのソフトウエア修正を検討中で、3つの米操縦士組合は安全システムに関してボーイングが提供した情報が不十分だったとの懸念を表明している。
ボーイングの広報担当チャズ・ビッカース氏は訴訟や事故調査についてコメントを控えた上で、「今回の事故の全容解明にあらゆる手段を講じるとともに、調査チームや関係当局と緊密に連携している」との従来の説明を繰り返した。さらに、「当社は737MAXの安全性を確信している」と付け加えた。(ブルームバーグ)
(2018/11/17 07:00)