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[ 自動車・輸送機 ]
(2018/11/19 23:30)
日産自動車のカルロス・ゴーン会長(64)が役員報酬を実際より約50億円少なく見せ掛けたとして、東京地検特捜部は19日、金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)の疑いでゴーン容疑者を逮捕した。また同社の代表取締役グレッグ・ケリー容疑者(62)も逮捕。同社本社などを家宅捜索した。特捜部は2人の認否を明らかにしていない。
2人の逮捕容疑は、ゴーン容疑者に関する2011年3月期から15年3月期の5年分の報酬について、実際には計約99億9800万円だったのに、有価証券報告書に計約49億8700万円と虚偽記載し、さいたま市の関東財務局に提出した疑い。
日産によると、同社は内部通報を受けて数カ月間の内部調査を実施。ゴーン容疑者には役員報酬の過少申告のほか、目的を偽った投資資金の支出や、私的な経費支出といった複数の重大な不正が認められた。ケリー容疑者も深く関与しており、検察に情報提供したという。
日産はゴーン容疑者の会長職と代表取締役の職を解くことを22日の取締役会に提案する。ケリー容疑者の代表取締役の職も解く方針。
ゴーン容疑者は経営不振に陥った日産の立て直しのため、フランス自動車大手ルノーから派遣され、1999年6月、最高執行責任者(COO)に就任。2000年6月に社長に昇格した。翌年には最高経営責任者(CEO)も兼務し、名実ともに最高実力者となった。三菱自動車の代表取締役も務める。
ケリー容疑者は88年に北米日産に入社し、08年4月、日産の執行役員に就任した。09年に常務執行役員となり、12年から代表取締役を務めていた。
日産の話 深くおわび申し上げる。早急に企業統治上の問題点の洗い出し、対策を進める。(時事)
(2018/11/19 23:30)