【電子版】米テスラ、中国で「モデルS」など値下げ 最大26％、関税分を吸収

• 

  上海のテスラ販売店ショールーム（17年9月、中国・上海＝ブルームバーグ）

【北京、上海ロイター＝時事】米電気自動車（EV）メーカーのテスラは22日、中国市場で「モデルX」と「モデルS」の価格を引き下げると発表した。米中貿易摩擦に絡んだ関税引き上げによる影響の緩和を狙う。

　テスラの発表資料によれば、EVなど新エネルギー車の販売が急増している中国市場において、テスラはこれら2車種を12～26％値下げし、より「手頃」な価格を実現する。「モデルS」は78万2900元（約1270万円）から、スポーツ多目的車(SUV)の「モデルX」は86万1800元（約1400万円）からとなる。

　米中貿易摩擦の激化を受け、中国は米国の輸入品に対して関税を上乗せしている。中国で販売する車をすべて輸入しているテスラにとって、打撃となっていた。

　テスラはロイター通信に対し、「関税の大部分を吸収し、われわれの車を中国の顧客にとって手頃なものとする」と説明した。