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[ 自動車・輸送機 ]
(2018/11/29 15:00)
米フォード・モーターはコスト低減と大型スポーツ多目的車(SUV)生産拡大に向け米国内の工場を再編する。ゼネラル・モーターズ(GM)とは対照的に、人員は削減しない。
フォードはミシガン、ケンタッキー両州の工場で交代制を見直し、販売がより好調なモデルの生産を支援するため約1150人の従業員を他工場に移管する。フォードの広報担当者ケリ・フェルカー氏がインタビューで語った。
SUVで売れ行きが鈍い「エスケープ」と「リンカーンMKC」を生産するケンタッキー州ルイビル市の工場は春に3交代制から2交代制になる。従業員500人は市内にあるフォードの別の工場に異動し、SUVの「リンカーン・ナビゲーター」と「フォード・エクスペディション」最新モデルの生産拡大に従事する。エクスペディションの小売り販売は今年36%増、ナビゲーターは80%余り増えている。
ミシガン州フラットロックでは「マスタング」と「リンカーン・コンチネンタル」の生産工場で2交代制を1交代制に縮小する。約500人の従業員は同州リボニアの工場に異動。同工場はピックアップトラック「F-150」や「レンジャー」向けの変速機を製造している。別の150人はフォードの他の施設で仕事をするという。
フェルカー氏は「フォードは一部の米工場で生産を調整していく方針で、効率性をさらに高める一方で、フルタイムの時間給従業員の雇用を維持する」と説明した。(ブルームバーグ)
(2018/11/29 15:00)