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[ 商社・流通・サービス ]
(2019/1/7 14:00)
米老舗小売業者のシアーズ・ホールディングスが、事業清算の可能性に向け準備を進めていると事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。エディ・ランパート会長が数百の店舗買収を提案したが、バンカーの条件を満たすには至らなかった。
協議の非公開を理由に関係者が匿名を条件に語ったところでは、シアーズは4日の会合後に清算の下準備に着手した。会合ではランパート氏率いるヘッジファンド、ESLインベストメンツによる44億ドル(約4800億円)相当の提案について、アドバイザーらによる評価が行われた。
ESLは買収提案の実現可能性についてバンカーを納得させることができなかったが、土壇場で修正案を提示する可能性がある。ランパート氏は、ESLがブランドなどの知的財産や不動産を含むシアーズの一部資産の取得を目指す代替案も示した。
シアーズとESLの広報担当はコメントを控えている。シアーズに助言するラザードフレールの担当者もコメントしていない。
百貨店「シアーズ」や「Kマート」チェーンを傘下に持つシアーズは昨年10月、約113億4000万ドルの負債を抱え、連邦破産法11条の適用を申請。同社によれば、6万8000人が失職の危険にさらされている。(ブルームバーグ)
(2019/1/7 14:00)