[ 政治・経済 ]
(2019/1/11 12:30)
米空軍は10日、長らく納期がずれ込んでいた米ボーイングの空中給油・輸送機について、欠陥があり修理が必要なままで受け入れる方針を示した。
空軍は総額440億ドル(約4兆7700億円)相当のプログラムで「KC46」を179機購入する計画で、その最初の8機が2月に納入される。納期は予定を2年余りオーバーしており、給油作業に使用するカメラの不具合を修復するにはさらに最大で4年かかる可能性がある。
ボーイングに必要な修復の実施を強いる策として、空軍は各航空機に対する最終支払額のうち最大2800万ドルを支払い保留にしている。
空軍のホープ・クローニン報道官は発表文で、遠隔映像システムの開発テストで発覚した欠陥を「自ら費用を負担して修復することにボーイングは応じた」と述べた。
欠陥のある航空機の納入に関する国防総省の承認は、同省指導部の混乱の中で起きた。マティス前国防長官が2月末での退任を表明した際、この案件はマティス氏による承認待ちだった。その後、トランプ大統領は1月1日までにマティス氏を辞任に追い込んだ。マティス氏はかつて、欠陥のある航空機を受け入れることに不快感を示していた。(ブルームバーグ)
(2019/1/11 12:30)