[ ICT ]
(2019/1/12 06:30)
【ベルリン=時事】ロイター通信などが11日報じたところによると、ポーランド当局は、中国通信機器大手・華為技術(ファーウェイ)のポーランド法人社員と同国治安当局の元関係者の計2人をスパイ容疑で逮捕した。最高で10年の禁錮刑を科される可能性があるという。
ポーランドのメディアによると、ファーウェイの社員は中国人で、治安当局元関係者はポーランド人。2人は8日に拘束された。当局は、ファーウェイや仏通信会社オレンジの現地事務所などを捜索したという。
中国紙・環球時報(電子版)によると、在ポーランド中国大使館は11日、ファーウェイの中国人社員逮捕を確認し、「ポーランド外務省に当事者の合法的権益、安全、人道的待遇の保障を要求した」と明らかにした。同社は「関係国の法規を一貫して順守している」とコメントした。
ファーウェイをめぐっては、カナダが昨年12月に米国の要請を受けて孟晩舟副会長を逮捕。これを受け、中国側はカナダ人2人を拘束する報復とみられる措置を取っており、「人質外交」の様相を呈している。
(2019/1/12 06:30)