[ オピニオン ]
(2019/1/24 05:00)
沖縄の球春が、にぎわいを増している。プロ野球では定番キャンプ地になって久しいが、右肩上がりの成長を見せるのがサッカーだ。2019年は2月下旬にかけて、過去最多の内外27チームがキャンプを構える。
誘致は09年に2チームだったが、11年には12チームに。12年は減ったものの、以降は順調に伸びてきた。冬場も温暖な気候に加えて「芝人(しばんちゅ)」と呼ぶ、沖縄県による芝生管理者の養成も好調の要因だという。
「かじを誘致から誘客へ切る必要も」と話すのは、元日本代表の高原直泰さん。地域振興を掲げ、サッカーチーム・沖縄SVの代表、選手、監督の“三足のわらじ”を履いてきた。キャンプ誘致事業にもプレーヤーとして携わる。
キャンプ見学客の周遊を促すことで、18年に約20億円だった経済効果の更新に期待がかかる。今年は初めてガイドブックを作成。キャンプ情報とともに周辺観光の案内を載せた。
チーム側の新たな取り組みも。楽天が運営するヴィッセル神戸は、県中部の金武町にキャンプを移した。野球の東北楽天ゴールデンイーグルスと隣り合わせになる。「野球ファンにも楽しんでほしい」と、高原さんは沖縄をきっかけにしたファンづくりに奔走する。
(2019/1/24 05:00)