[ ICT ]
(2019/1/24 14:30)
米マイクロソフトの検索エンジン「Bing(ビング)」へのアクセスが、中国で遮断されている。インターネット人口が世界一の市場で、欧米のサービスがまた一つ利用できなくなった。
中国本土の多くのユーザーが23日にビングが使えなくなった。マイクロソフトは中国でビングがアクセス不能になったことを確認し、「次の対応の決定に取り組んでいる」とコメントした。
米国との緊張がエスカレートし、中国がデジタルコンテンツの大掛かりな統制に乗り出す中で、ビングが利用できなくなるという予想外の事態が発生した。英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は匿名の関係者からの情報を引用し、中国政府の指示でビングへのアクセスが遮断されたと報じた。
中国国内の有力企業が提供するサービスの利用を促すため、市場アクセスを当局が不当に制限しているとの不満が広がる中で、マイクロソフトを当局が狙ったとすれば、中国市場に依存するアップルのような米国の巨大テクノロジー企業に警鐘を鳴らす可能性がある。
24日時点でビングは、散発的にアクセスできる一部の利用者を除き、引き続き利用できない。政府による検閲を避けるために中国の検索サービス市場から撤退したアルファベット傘下のグーグルとは異なり、マイクロソフトは中国政府の方針に従い、違法と思われる検索結果が表示されないよう対応していた。(ブルームバーグ)
(2019/1/24 14:30)