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[ 科学技術・大学 ]
(2019/1/25 11:00)
【ワシントン=時事】米科学誌「ブレティン・オブ・ジ・アトミック・サイエンティスツ」は24日、核戦争や気候変動によって世界が終わるまでの猶予期間を象徴する「終末時計」の表示時刻について、人類滅亡を示す午前0時まで「あと2分」とした。米ソ間の核軍拡競争が本格化した1953年と並び、過去最短だった昨年の水準を維持した。
同誌は声明で、トランプ米政権によるイラン核合意離脱や、中距離核戦力(INF)全廃条約破棄の意向表明で「世界規模での軍備管理プロセスが崩壊に大きく近づいた」と警鐘を鳴らした。北朝鮮情勢に関しては「米朝による敵意に満ちた言動はなくなったが、北朝鮮の核という難題が解決されたわけではない」と警告した。
その上で、インターネットなどで「国家主義者やその支持者らが、うそを真実と言い張り、真実を『偽ニュース』と断じている」と指摘。そうした動きが社会の分断を深めるとともに、科学や民主的制度への信頼を損ない、込み入った問題の解決に必要な理性的議論を阻害していると訴えた。
(2019/1/25 11:00)