[ 政治・経済 ]
(2019/1/25 12:00)
【ワシントン=時事】ロス米商務長官は24日、CNBCテレビのインタビューで、政府機関一部閉鎖の長期化で収入の途絶えた職員は銀行などの金融機関から融資を受けるべきだと述べ、無給を理由に欠勤したり、食料配給に頼ったりする職員を批判した。野党民主党からは、政府職員を見下した発言だとして、反発の声が上がっている。
国境の壁予算をめぐる与野党対立で政府閉鎖は過去最長を更新。民主党のペロシ下院議長は、2カ月連続で給料が支払われない政府職員が出てくると指摘し、ロス氏の発言は「理解不能」と非難した。その直後にトランプ大統領はツイッターに「『壁』がないと全然うまくいかない」と投稿。壁予算を認めない民主党に責任をなすりつけた。
ロス長官は著名な投資家で、商務長官就任前は世界有数の大富豪として知られていた。ロス氏は自身の発言が物議を醸したことを察してか、別のメディアとのインタビューでは「政府職員の窮状に心を痛めている」と配慮してみせた。給料の未払い分は「閉鎖解消後に支払われることになる」と強調した。
(2019/1/25 12:00)