[ ICT ]
(2019/1/27 05:00)
英ボーダフォン・グループのニック・リード最高経営責任者(CEO)は25日、中国の通信機器メーカー、華為技術(ファーウェイ・テクノロジーズ)からの一部機器の購入停止を発表した。
同CEOは記者団との電話会見で、複数の機関や政府との協議を進める中でボーダフォンが欧州に展開する通信ネットワークの中核部向けに華為製品を購入することを「停止」すると述べた。華為を巡る状況は“雑音”があまりにも多く、より多くの事実が必要だと説明した。
米国を中心に安全保障面から華為に対する警戒が強まっており、トランプ政権は第5世代通信(5G)ネットワークで華為の機器を使わないよう同盟国に求めている。
英BTグループはモバイルネットワークの中核部分から華為製品を取り外すことを先に決めており、欧州最大の通信事業者で華為の顧客企業であるドイツテレコムは、購入戦略を見直している。
中国の王毅外相は同日遅く、華為製品の使用を阻止する「でっち上げ」の口実を用いるのをやめるよう各国に求めた。フランスとイタリアへの訪問を終えた同相は、「国力を使って特定企業の評判を落とし対策を講じることは不公正であり、モラルに反する」と主張した。
中国外務省のウェブサイトに掲載された声明によれば、王外相は全ての国に自国の情報セキュリティーを守る権利があるが、そうしたアプローチを乱用すべきではないと論じた。同相は華為の社名とボーダフォンによる25日の発表には言及してないが、華為に対する最近の世界的な対応策に関する質問に答えた。(ブルームバーグ)
(2019/1/27 05:00)