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[ エレクトロニクス ]
(2019/1/28 10:00)
米アップルの「iPhone(アイフォーン)」の受託生産を手掛ける台湾の鴻海精密工業は、米中貿易摩擦が激しくなる中で、ベトナムとインドで存在感を高めつつある。
フォックスコン・テクノロジー・グループ(鴻海科技集団)としても知られる鴻海が当局に提出した一連の資料によると、同社は昨年9月から今年1月にかけてインド部門に「長期投資」として最大2億1350万ドル(約230億円)を投じた。またベトナム北部バクザン省の工業団地の土地25万平方メートルについて使用権取得でフーフア社に1650万ドルを支払う。同資料によれば、鴻海によるインド部門への出資比率は現在99.99%となっている。
鴻海はこうした動きについてアップルからの受注に関連しているとは示唆していないが、別の届け出資料でベトナムの工業団地の土地使用権を、アイフォーン向けケーブルやコネクターを製造する香港上場企業、鴻騰六零八八精密科技の一部門に売却することを明らかにしている。鴻騰六零八八精密科技は、鴻海の子会社が過半数株式を保有。鴻海はインドでアイフォーンを製造していない。
フォックスコンの広報担当者はこうした展開の詳細についてコメントを控えた。(ブルームバーグ)
(2019/1/28 10:00)