[ ICT ]
(2019/2/5 11:30)
【シリコンバレー=時事】米グーグルの持ち株会社アルファベットが4日発表した2018年10-12月期決算は、売上高が22%増の392億7600万ドル(約4兆3000億円)となり、過去最高を更新した。純損益は89億4800万ドルの黒字に転換。前年同期は米税制改革に伴う一時的な費用の計上で30億2000万ドルの赤字だった。
グーグル部門では、主力の広告事業が20%増収だったほか、クラウド事業やハードウエア事業などを含む「その他」が31%増と大きく伸びた。一方、動画共有サイト「ユーチューブ」やクラウド事業、ハードウエア事業での費用が増加し、営業利益率は21%に低下(前年同期は24%)。これを嫌気して4日の時間外の株取引で、アルファベットは売られた。
自動運転や医療など実験的なプロジェクトを指す「その他の賭け」の部門別営業損失は13億2800万ドルとなり、前年同期(7億4800万ドル)から大幅に赤字が拡大した。昨年12月にアリゾナ州フェニックス地域で商用化を開始した自動運転車による配車サービスについて、ルース・ポラット最高財務責任者(CFO)は「興味を持っている他の都市とも話し合いをしている」と語った。
調整後の1株利益は、12.77ドルと市場予想平均(リフィニティブ調べ)の10.87ドルを大きく上回った。
(2019/2/5 11:30)