[ オピニオン ]
(2019/2/19 05:00)
暖かい風や日差しによって春の訪れを感じていたのは今は昔。それらを体感するより一足先に鼻や目に違和感が出始め、春が近づいていることを実感する体質になって10年以上がたつ。今年も既に花粉が飛んでいる。
日本気象協会の2019年の花粉飛散量予測は、例年より少ない北海道と例年なみの四国の2地方を除き「やや多い」か「多い」だ。「非常に多い」ではないだけましだが“悲報”には違いない。
花粉症は早めのケアが重要。体内に入る花粉をより少なくするマスクやめがねはもちろんのこと、抗アレルギー薬なども飛散時期より早く定期服用するのが症状緩和につながるという。
ただ、理屈ではわかっていても、無対策のまま春を乗り越えようとするのは自分だけではないらしい。同年代で集まれば「対策しても治るわけではない」「薬を飲んだら負けた気がする」との根性論が意外に多い。一方で、「無意味な我慢」と一蹴し「薬で症状が軽くなり仕事がはかどるようになった」友人に羨望も感じる。
春風も春陽ももう少し先。いま対策すれば、花粉の飛散ピークの症状緩和には間に合うのだろうか。急ぎ足でドラッグストアに向かう。春の訪れを一足先に知るのはもう十分だ。
(2019/2/19 05:00)