【電子版】EU、大型車規制に合意 30年にトラックCO2排出量3割減

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  EU初となる大型車のCO2規制でメーカーは基準を満たさなければ制裁金を科されることになる（14年1月、ドイツ＝ブルームバーグ）

【ブリュッセル＝時事】欧州連合（EU）は19日、トラックなど大型車（新車）の二酸化炭素（CO2）排出量を2025年までに平均15％、30年までに同30％（いずれも19年比）削減する規制案に、加盟国と欧州議会が暫定合意したと発表した。大型車のCO2規制はEUでは初。

　閣僚理事会と欧州議会での正式承認を経て発効する。メーカーは基準を満たさない場合、制裁金を科される。販売台数に占めるCO2排出ゼロや低排出の大型車の割合を25年までに2％に高めることも求められる。

　大型車はEU域内のCO2排出量の約6％を占める。EUは乗用車については30年までにEU全体で37．5％削減（21年比）する。「パリ協定」に基づき、温室効果ガスを30年までに40％削減（1990年比）する目標実現を目指す。