[ オピニオン ]
(2019/2/27 05:00)
千葉県北西部にある調剤併設のドラッグストアで、ロボットや機器を活用した調剤自動化の実証実験が始まった。処方箋データに従って、ロボットが複数の粉薬を混ぜ合わせて1包ずつパックしていく。
製造販売元のメーカーによると、このロボは高級外車の中位クラスの価格だという。複数の粉薬を処方する患者の場合、薬剤師が手作業で調剤をすると、30分―1時間かかる場合もあるといい、これを機械化すれば数分に短縮される。
軟こうの処方も患者一人ひとりに応じて複数種を配合するには、へらを使って混ぜるだけで10―15分はかかる。これも自動化する機器を使うと約1分でできあがる。
製造業では、機械化によるオートメーションが当たり前だが、小売業やサービス業の自動化はまだ緒に就いたばかりだ。飲食業では、生ビールを自動で注ぐ機械や、券売機やタブレットによる注文は当たり前になったが、細かな注文を店員が受ける牛丼チェーンなども依然として多い。
先に紹介したドラッグストアで感心したのが、錠剤の入った棚の引き出しを自動音声で指示するシステム。小売業でこのシステムを導入すれば、客に商品の置き場を聞かれて、店員が右往左往することもなくなるだろう。
(2019/2/27 05:00)