[ オピニオン ]
(2019/3/8 05:00)
皇位継承を含むゴールデンウイーク(GW、4月27日―5月6日)が来月に迫ってきた。10連休と長期になるため、海外旅行を予約する会社員や家族連れが相次いでいるようだ。GW中の海外旅行予約が、すでに前年の約3倍という大手旅行会社もある。
大型連休を控え、盛況なのは海外旅行だけではない。JR旅客6社は、同期間中の主要46線区下りの新幹線や特急などを利用する乗客を666万人と見込み、臨時便を前年に比べて大幅に増やすことにした。準備に余念がない。
10連休について企業から聞く声は、必ずしも景気の良い話ばかりとは限らない。「製造業では、工場の稼働日数が減ることで生産量が抑制される」とし、影響を指摘する民間調査会社もある。
モノづくり現場では、10連休を「休みすぎでは…」(中小機械部品メーカー経営者)とする声も聞く。企業として、生産や営業など“飯の種”につながる動きをあまり止めたくないという心理が働いている。
旅行サイト大手の調査によると、春の10連休を「うれしくない」と答えた人は46%とほぼ半数。その多さには驚くばかりだ。経営者、サラリーマン、主婦など立場の違いはあるものの、せっかくの長期休暇を有意義に過ごしたい。
(2019/3/8 05:00)