- トップ
- 自動車・輸送機ニュース
- 記事詳細
[ 自動車・輸送機 ]
(2019/3/23 05:00)
【ワシントン=ロイター時事】米航空機大手ボーイングが、新型旅客機「737MAX」の相次ぐ墜落事故を受けて予定しているソフトウエアの改修の一環として、従来オプション装備だったコックピットでの警報システムを標準装備とすることが分かった。2人の関係者が22日、明らかにした。
ボーイングは、翼と対向する空気の流れの角度「迎え角」の異常を検出し、パイロットに警告するシステムをオプションで提供してきたが、規制当局は義務付けていなかった。関係者によると、ボーイングは同システムを搭載していない「737MAX」にも改修を施す方針だという。
航空業界内では、特に迎え角の情報など、どこまで詳細な情報をコックピットに表示すべきかをめぐり、長きにわたり論争がある。
ボーイングからのコメントは得られていない。米連邦航空局(FAA)は先週、ボーイングが737MAX向けに4月までに実施するソフトウエア改修では、「設計の変更」が計画されていると明らかにしていた。
昨年10月に墜落したインドネシアのライオン航空機は、警報システムを搭載していなかった。同社は昨年11月にロイター通信に対し、搭載しなかった理由について、義務付けられていなかったと説明していた。
(2019/3/23 05:00)