[ 政治・経済 ]
(2019/3/29 14:00)
政府は29日午前、菅義偉官房長官を議長とする「元号選定手続き検討会議」を首相官邸で開き、新元号を決める4月1日の段取りを確認した。菅長官が同日午前11時半ごろから記者会見し、新元号を発表。安倍晋三首相も正午に記者会見を行い、談話を自ら読み上げる。
首相は談話で、新元号の出典や込めた思いを説明する。菅長官は29日の記者会見で、新元号の公表形式について「平成の発表を参考にする」と述べた。前回改元時は小渕恵三官房長官(当時)が「平成」と書かれた書を掲げており、これに倣う方向だ。政府は28日夜、首相官邸の記者会見室で報道陣をシャットアウトする形で発表のリハーサルを行った。
政府は4月1日午前9時半から、首相官邸で有識者による「元号に関する懇談会」を開き、新元号原案を示して意見を聴取する。所要時間は約40分間。続いて同10時20分から、国会近くの衆院議長公邸で衆参両院の正副議長から意見を聴く。それを受け、全閣僚会議で協議した後、閣議で新元号を正式に決定する。
元号を改める政令は4月1日中に天皇陛下が署名、公布される。皇太子さまが新天皇に即位される5月1日に施行され、同日午前0時に元号が改まる。
29日の検討会議では有識者懇談会のメンバーも決めた。4月1日に公表するが、ノーベル医学生理学賞受賞者の山中伸弥京都大教授ら9人となる見通しだ。
首相は29日午前に天皇陛下と皇居で面会し、選定当日の流れなどを説明。午後には皇太子さまに同様に報告する。(時事)
(2019/3/29 14:00)