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[ 自動車・輸送機 ]
(2019/4/6 05:00)
エチオピアで先月起きた米ボーイング737MAX墜落事故の報告書が4日発表された。報告書によると、墜落機は機首が繰り返し自動的に下がり、パイロットは機体の立て直しができなかった。
エチオピアのモゲス運輸相は報告書について記者会見を行い、「パイロットは何度も機体の制御を試みたができなかった」と述べ、「このような飛行制御問題が確実になくなるよう、すべての責任者が行動を取るべきだ」と言明した。
同運輸相によると、乗員らは正しい手順に全て従っていた。システムを見直す必要があると、運輸相は指摘した。離陸時は「極めて正常」だったが、その後「機首が自動的に下がる」事態に陥ったという。
エチオピア航空302便は3月10日、離陸後わずか6分程度で墜落し、157人が犠牲となった。ボーイングの主力機である737MAXの安全性を証明するよう、同社への圧力は報告書を受けて一段と高まるとみられる。昨年10月にもインドネシアの格安航空会社ライオン航空の737MAXが墜落、189人が死亡した。
737MAXは現在調査が進められており、世界的に運行停止となっている。(ブルームバーグ)
(2019/4/6 05:00)