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(2019/4/11 05:00)
【ローマAFP=時事】イタリア・フィレンツェのウフィツィ美術館は8日、ルネサンス期の巨匠レオナルド・ダビンチが両方の手を用いて文字や絵画を描いていたとする研究結果を発表した。ダビンチは左利きとして知られている。
研究に使用された作品は、1473年に21歳のダビンチがフィレンツェのアルノ川を描いた風景画。絵画の裏側には左から右へと書いた、いわゆる「通常の書き方」で書かれた文字があり、研究チームは右手を使ったと分析した。一方、表側には左手によるものとみられる、文字を左右に反転させた「鏡文字」が記されていた。
美術史家は「(ダビンチは)左利きで生まれたが、幼いころに右手も使用するように教育された」と結論付けた。「彼が右手を使用して書いた文字は洗練され、きれいな形だ」とも述べた。
5月はダビンチの死後500年となる。これを記念した展示会の開催に先立ち、今回の研究は実施された。
(2019/4/11 05:00)