[ 政治・経済 ]
(2019/4/11 11:00)
【コロラドスプリングズ(米コロラド州)=時事】米軍は10日、英豪など6カ国と宇宙分野での軍事協力を強化する方針で一致し、共同声明を発表した。日本は米国と宇宙安全保障協力を進める方針を示しているが、今回の合意には含まれていない。
声明によると、米国と英国、オーストラリア、カナダ、ニュージーランド、フランス、ドイツの空軍トップが西部コロラド州で会合を開き、宇宙領域における軍事協力が「各国の国益にとって死活的に重要」との認識で一致。宇宙ごみ(デブリ)の監視や情報共有などで連携を強化する方針を確認した。
ワイティング米統合軍宇宙構成部隊副司令官は「日本は米国にとって重要なパートナーだ」と強調しつつも、「日本との宇宙分野での協力は始まったばかりだ」と指摘。自衛隊がカリフォルニア州バンデンバーグ空軍基地にある多国間の共同宇宙作戦センターに連絡官を派遣し、今後の関係強化について協議する態勢が整えば、将来の自衛隊の参加もあり得るとの見通しを示した。
日本は近く、航空自衛隊から同センターに連絡官を派遣する方針を固めている。
(2019/4/11 11:00)