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[ 自動車・輸送機 ]
(2019/4/14 08:30)
ボーイングは3月のエチオピア航空機墜落事故が起きる前に、高温・高地の空港では737MAX8を使用できないと法的文書に記していた。
高地の空港からの離陸には長めの滑走路とより速いスピードが必要になり、標高7657フィート(約2334メートル)に位置するエチオピア首都アディスアベバのボレ国際空港はこれに該当する。302便が墜落した要因として同空港の位置は挙げられておらず、高度が原因だった公算は小さい。だが、高地では航空機のパフォーマンスが低下するため、状況を悪化させる要因だった可能性はあると、米デンバーなど高地の空港を離着陸する737のパイロット1人が指摘した。メディアに話す権限がないことを理由に匿名で語った。
エチオピア航空が先週公表したデータは、墜落した737MAX8のパイロットが離陸後に速度を落とさなかったことを示した。
ボーイングは2017年、カナダのボンバルディアによる不当競争が737-700とMAX7を脅かしているとして米国際貿易委員会(ITC)に提訴。その際、737MAX7は一部の高温・高地の空港で使用でき、「8や9、10では不可能」な離着陸が可能だと指摘。MAX8の限界を指摘することで737-700やMAX7の市場シェア維持を図ろうとした。
ボーイングの広報担当者は、アディスアベバの国際空港には長い滑走路があるため大型旅客機に対応できるとコメントした。(ブルームバーグ)
(2019/4/14 08:30)