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[ 自動車・輸送機 ]
(2019/4/19 12:00)
ボーイングは737MAXの2件の墜落事故への関連性が指摘される失速防止ソフトウエアの修正で、米連邦航空局(FAA)に検証依頼する前に必要な作業が最終段階に入ったと明らかにした。
ただ、FAAの検証作業には多くの段階があるため、複雑な事情がなくてもプロセスが6月まで続くことはあり得ると、事情に詳しい関係者は話した。ボーイングはさらに、737MAXは安全だと中国や欧州など各国・地域の当局に納得してもらう必要がある。FAAの飛行基準評価審査会は同型機の運航再開時にパイロットにシミュレーターを使った追加訓練は必要ないとの判断を下したが、カナダはこの判断に従わない方針をすでに示している。
ボーイングは修正版ソフトのエンジニアリング試験を完了。今週に入って技術・エンジニアリング担当の責任者らが搭乗して最終飛行試験を行ったと、デニス・マレンバーグ最高経営責任者(CEO)が17日遅く公開したビデオメッセージで述べた。次の関門は「認証飛行」だとし、FAAへの最終書類提出を準備していると説明した。認証飛行では、737MAXをFAAのパイロットが操縦し、システム改善が万全か検証する。飛行日程はFAAが決定する。
米国で737MAXの運航数が最多のサウスウエスト航空は、同型機への信頼を表明。ゲーリー・ケリーCEOは18日のダラスでのイベントで、準備が整い次第の運航再開に同社は前向きだとし、同機の注文を取り消す予定は現時点でないと述べた。(ブルームバーグ)
(2019/4/19 12:00)