[ オピニオン ]
(2019/4/23 05:00)
人工衛星が宇宙を飛び交う時代、国連宇宙部によると軌道上の衛星は4400基以上あるそうだ。では宇宙の衛星から眺めたわが家はどんなふうに見えるのだろうか、きっと豆粒より小さいのだろうなと思う。
だが、NTTデータが衛星データを使って3年前に提供を始めた3次元立体地図は50センチメートルの解像度だ。この立体地図は世界110カ国以上の940件以上のプロジェクトで使われているという。
販売先は土砂災害復旧対応や風力発電設備関連、地図作成、資源探査、あるいは立体なので電波障害の有無も判断できるため通信計画や都市計画、防災計画などに携わる企業が多い。国内では津波でどのくらいまで浸水するかを起伏と建物をみてシミュレーションする用途に使われている。
変わったところでは、鉱脈探査に使うケースも多いようだ。現地に行かなくてもある程度のめどが付けられるという。当然ながら軍事利用への提供は禁止だ。
NTTデータは国内における一層の衛星データ利用拡大のため、4月10日に米国の民間衛星会社デジタルグローブと代理店契約を結んだ。これによりインフラ整備・防災などさまざまな分野で活用できる最高30センチメートル解像度の衛星画像提供サービスを始める。
(2019/4/23 05:00)