[ ICT ]
(2019/5/10 11:00)
【ニューヨーク=時事】米連邦通信委員会(FCC)は9日、中国国有の通信大手、中国移動(チャイナ・モバイル)が申請していた米国での通信事業免許を却下したと発表した。FCCは「重大で深刻な安全保障上のリスクがある」と説明した。
中国移動は2011年、米国と海外をつなぐ通信サービス事業の免許を申請。米商務省傘下の国家電気通信情報庁(NTIA)は18年、安保上の理由から申請を却下するようFCCに勧告していた。
ロイター通信によると、FCCのパイ委員長は「中国政府が対米情報収集のために中国移動を利用する恐れがある」と指摘。FCC委員からは、過去に許可した中国聯通(チャイナ・ユニコム)や中国電信(チャイナ・テレコム)といった中国国有通信企業の免許取り消しについても調査すべきだとの声が上がっているという。
(2019/5/10 11:00)