[ ICT ]
(2019/5/16 05:00)
【サンフランシスコ=AFP時事】米サンフランシスコ市議会は14日、警察や公共機関による顔認証技術の利用を禁じる条例案を可決した。市民の権利や自由を守るのが狙いで、成立すれば米国内で最初の「顔認証禁止都市」となる。
条例は「この技術は人種的な不公平を増幅し、政府の監視なしに生きる自由を脅かす」と指摘。市議会は賛成8、反対1で可決した。2度目の採決が来週行われるが、結果は変わらぬ見通し。
公共機関が顔認証技術を利用して情報を得ることなどは原則、違法行為となる。顔認証をめぐっては、ニュージーランドの都市オークランドでも同様の禁止が検討されている。
顔認証に対する懸念には、無実の人間が犯罪者と誤って認識されることや、市民の日常のプライベートが侵害される可能性が含まれている。一方で、顔認証システムが警察の犯罪者取り締まりの一助となっているとの主張もある。
(2019/5/16 05:00)