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[ 自動車・輸送機 ]
(2019/5/22 11:00)
【ニューヨーク=時事】米航空機大手ボーイングの新型旅客機「737MAX」墜落事故をめぐり、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)は21日、連邦航空局(FAA)が、鳥の衝突により機体の角度を計測するセンサーに不具合が生じたとの見方を強めていると報じた。センサーからの誤ったデータを基に自動飛行制御システムが作動して機首が下がり過ぎ、墜落を招いた可能性があるという。
同紙によると、FAAは今年3月にエチオピアで起きた2件目の墜落事故について、1羽または複数の鳥の衝突がセンサーの不具合を引き起こした可能性が高いとみている。エチオピア当局は「(センサーに)異物による損傷の証拠は見つかっていない」と否定的な見解を示しているが、一般的に衝突の証拠を見つけるのは困難という。
同紙はまた、インドネシアで1件目の事故が起きた後の昨年11月に開かれたアメリカン航空のパイロットらとの会合で、ボーイングのシネット副社長が鳥の衝突の可能性に言及する一方、「(衝突しても)空港に引き返す必要はない」と述べ、危険性を軽視するような態度を取ったと伝えた。
(2019/5/22 11:00)