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[ 自動車・輸送機 ]
(2019/5/27 15:30)
フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)が仏ルノーに経営統合を提案した。統合が実現すれば世界第3位の巨大自動車メーカーが誕生する。日産自動車はこれまでルノーからの統合を拒否してきたが、ルノー側の規模が拡大すれば交渉力が弱まりかねない。
FCAは27日、ルノーに統合を提案した。FCAの発表資料によると、両社の株主が統合会社の株式を50%ずつ持ち合う内容で年間の世界販売台数が870万台程度と世界3位の自動車連合を形成する。統合により年間50億ユーロ(約6100億円)のシナジー効果が既存のルノーと日産、三菱自動車の3社連合の分に上積みされる見通しで工場閉鎖は行わないという。ルノー取締役会は同日会合を開き、FCAの提案を検討する。
事情に詳しい関係者によると、両社は統合後に日産と三菱自動車にも参加を呼び掛ける見通しだ。FCAはルノーが短期的に日産との取引を目指さないと同意することを協議の必要条件にしているという。別の関係者によると、日産は両者間の協議には関与しておらず、協議についてポジティブな考えを持っていないという。(ブルームバーグ)
(2019/5/27 15:30)