[ 機械 ]
(2019/6/10 05:00)
米ユナイテッド・テクノロジーズは9日、レイセオンを買収することで合意したと発表した。全額株式交換による買収となり、売上高740億ドル(約8兆300億円)の巨大航空宇宙・防衛企業が誕生する。
発表資料によると、新会社の社名は「レイセオン・テクノロジーズ」となる。事業統合はユナイテッド・テクがエレベーター部門オーチスと空調設備部門キャリアのスピンオフ(分離・独立)を実行した後、2020年上期に完了する予定。新会社の最高経営責任者(CEO)にはユナイテッド・テクのグレッグ・ヘイズCEO、会長にはレイセオンのトーマス・ケネディCEOが就任する。
レイセオン株主は保有株1株につき新会社株2.3348株を受け取る。新会社の株主構成は完全希薄化後ベースでユナイテッド・テクが約57%、レイセオンが約43%となる。取締役会は15人中7人をレイセオンが占める。
統合が実現すれば、ユナイテッド・テクはボーイングやエアバスといった顧客からのコスト削減要求に耐える力が強まると、ブルームバーグ・インテリジェンスのアナリスト、ダグラス・ロータッカー氏は分析している。(ブルームバーグ)
(2019/6/10 05:00)