【電子版】英BBC、75歳以上の年金生活者 テレビ受信料免除を廃止へ

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  英BBCの本部（19年2月、ロンドン＝ブルームバーグ）

【ロンドン＝ロイター時事】英公共放送BBCは、主要財源のテレビ受信許可料に関する新たなルールが2020年6月に発効するのに伴い、75歳以上の年金生活者を対象に実施してきた全額免除を廃止する。

　BBCによると、これまで受信許可料を免除されてきた約370万人の年金生活者に支払いを義務付ける。ただ、低所得層の所得扶助制度「年金クレジット」利用者については、引き続き支払いを免除する。

　BBCは15年に政府との取り決めで、国費でまかなってきた免除実施コストを、20年から全額負担することで合意した。10日には、莫大（ばくだい）なコスト負担を回避しつつ、低所得層が受信許可を保持するのを支援する上で、新たな制度は最も費用対効果が高いと説明。コストが増大すれば、放送停止につながると強調した。

　現在の受信許可料は、カラーテレビ1台当たり年間154.50ポンド（約195.81ドル）。BBCのテレビ放送やラジオ放送、ウェブサイトを利用する英国人の割合は毎週92％に上り、文化面で中心的存在となっていることから、免除廃止は反発を招きそうだ。