[ ICT ]
(2019/6/23 05:00)
米フェイスブックが推進する新しい仮想通貨「libra(リブラ)」事業に、米大手銀行も参加する可能性がある。リブラを管理する団体「リブラ・アソシエーション」は同団体への参加を巡り複数の銀行と協議している。事情に詳しい関係者が水面下の協議であることを理由に匿名で語った。銀行の名前は明らかにしていない。
シティグループのマイケル・コーバット最高経営責任者(CEO)は20日の会議で、同行がこの団体に参加するか問われると「われわれは検討するだろう」と答えた。フェイスブックから事前の「接触はなかった」とも語った。
フェイスブックは今週、リブラは世界で従来の金融サービスを容易に利用できない17億人に低コストで送金する手段を提供することが狙いだと発表。同社はリブラ・アソシエーションの創立メンバーとして、ビザやペイパル・ホールディングスなど数十社を呼び込んでいる。
リブラ・アソシエーションのポリシーおよびコミュニケーション責任者、ダンテ・ディスパーテ氏は米国内外の銀行に接触していることを明らかにした。具体的な銀行名には言及しなかった。同氏は、リブラは創立メンバーおよび銀行業務パートナーとして大手行の参加を望んでいると説明。電子メールで「銀行は重要な役割を持つ。そうした意味で参加を非常に歓迎する」と語った。(ブルームバーグ)
(2019/6/23 05:00)