[ ICT ]
(2019/7/3 14:30)
サムスン電子は、スクリーンの不具合で発売延期を余儀なくされた折り畳み式スマートフォン「ギャラクシー・フォールド」の2カ月に及ぶ設計変更作業を完了した。事情に詳しい複数の関係者が明らかにしたもので、これにより重要な年末商戦に間に合わせて発売できるという。
内部情報であることを理由に関係者が匿名を条件に語ったところでは、スマホメーカー世界最大手のサムスンは商用版生産の最終段階にあるものの、発売日は確定できていない。試作版のディスプレーで、保護フィルムを剥がした後に不具合が生じたとブルームバーグ・ニュースなど複数のメディアが報じ、サムスンはその後発売を延期していた。
最新版を見た関係者によると、サムスンは保護フィルムを拡大しスクリーン全体を包み込み、外側のベゼル(枠)の中に入る形にしており、ユーザーが手で剥がすことはできなくなる。ヒンジについては、画面を開いた際にフィルムがさらに広がるのを助けるため、スクリーンからやや押し上げるよう再設計しているという。
関係者の1人によると、サムスンは発売日を検討しつつ、ディスプレーやバッテリーなどギャラクシー・フォールド用主要部品のベトナム組立工場への出荷を近く開始する。しかし、8月7日にニューヨークで開く主要新製品「ギャラクシー・ノート10」の公開イベントで、最新のギャラクシー・フォールドを披露する可能性は低いと関係者の1人は述べた。サムスンの担当者はコメントを控えている。(ブルームバーグ)
(2019/7/3 14:30)