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[ 自動車・輸送機 ]
(2019/7/4 05:00)
米ボーイングは2件の737MAX墜落事故の遺族や関係者らを支援するため1億ドル(約110億円)を提供する。同事故では346人が犠牲となり、訴訟が相次いでいる。
同社は3日の発表資料で、この資金が墜落事故で被害を受けた家族の教育や生活費、地域のプログラム、影響を受けた地域の経済発展の支援に使われると説明。資金は複数年わたって提供される。
ボーイングが「最初の支援」と呼ぶ今回の約束は、103年の歴史の中で最悪の危機ともいえる中での同社の厳しい状況を浮き彫りにする。事故後にMAXが運航停止となってから、同社は乗客や投資家、顧客、当局から厳しい視線が注がれている。
エチオピア航空の墜落事故犠牲者23人の代理で訴訟を提起したシカゴのロバート・クリフォード弁護士は、事故後に表明される支援の約束は規約や制限が伴うことが多いとした上で、ボーイングの今回の申し出は「極めて異例」だと指摘。ただ「言えることは『悪魔は細部に宿る』ということだ」とインタビューで語った。(ブルームバーグ)
(2019/7/4 05:00)