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[ 自動車・輸送機 ]
(2019/7/14 05:00)
【フランクフルト=時事】ドイツ自動車大手ダイムラーは12日、2019年4-6月期の暫定決算を発表した。税・利払い前損益(EBIT)は16億ユーロの赤字(前年同期は26億ユーロの黒字)に転落する。ディーゼル車に関するリコール(回収・無償修理)などの問題で関連費用が増えることなどが理由。
ディーゼル関連の費用は約16億ユーロ増加する見込み。ダイムラーは「さまざまな地域における継続中の政府や裁判手続きおよび対策」に関連するものとして具体的な言及は避けた。ただ、6月下旬に、独当局から6万台のディーゼル車のリコールを命じられていた。
このほか、タカタ製エアバッグのリコール拡大に伴い、約10億ユーロ(約1220億円)の引当金も計上する。ダイムラーは6月23日にも、業績見通しの下方修正を発表していた。
上半期のベンツ世界販売は4.6%減 小型車「スマート」不調
【フランクフルト=時事】独自動車大手ダイムラーが12日発表した主力高級乗用車ブランド「メルセデス・ベンツ」の2019年1-6月の世界販売台数は、前年同期比4.6%減の113万4729台に低迷した。グループの乗用車販売を担当するゼーガー取締役は「上半期は厳しい状況の中、高級車市場で首位の座を維持した。第3四半期には新SUVモデルの発売が押し上げ効果を生むだろう」と語った。
地域別に販売台数を見ると、中国は1.3%増の34万4657台。足元の欧州は4.0%減の45万7595台、米国は7.2%減の14万7396台に沈んだ。
一方、6月の実績は前年同月比3.7%減の19万6230台だった。欧州が3.5%減少し、中国では市場の特殊要因の追い風にもかかわらず、0.1%増と伸び切れなかった。米国は横ばいだった。
小型車ブランド「スマート」の世界販売は、6月が22.5%減の1万0231台、上半期が8.1%減の6万0318台にとどまった。
(2019/7/14 05:00)