[ オピニオン ]
(2019/7/17 05:00)
観光客増えたなあ、最近はとみに思う。このほど発表された観光総合調査によると、2018年に京都市内に宿泊した外国人観光客は前年に比べて一気に約100万人増え、450万人に達した。19年も依然高水準が続くであろう。
7月は祇園祭、8月は五山の送り火、さまざまな祭事がめじろ押し。9月には、国際博物館会議(ICOM)が日本初開催、多くの文化イベントが文化の秋を彩るだろう。
我々が勤務する京都総局では、毎年10月に大型地域特集・京都特集を発刊している。普段はモノづくり中心の企画だが、10月は観光をテーマにした企画も盛り込み、微力ながら京都の観光産業を支援している、つもりだ。
とはいえ、寺社仏閣やグルメといった王道でなく、日刊工業新聞らしさを心がけている。例えば、計測機器や電子部品、機械工具、清酒や下着など日本を代表する京都企業のミュージアムを訪れる産業観光を紹介、という具合だ。
さて今年は?。華・香・茶などの道、敷居の高いイメージの花街の体験企画がいいかな。ミシュランのレストラン最高位の三つ星は「それを味わうために旅行する価値がある」料理だ。京都には、味わうために旅行する価値は多く、思案することしきり。
(2019/7/17 05:00)