[ 自動車・輸送機 ]

【電子版】独産業界の象徴「メルセデス・ベンツ」、中国化進む 北京汽車が5%追加出資

(2019/7/24 05:00)

  • ダイムラーは北京汽車の子会社の株式10%を保有し、今回の株式持ち合いにより協力関係を強化するという(4月15、中国・上海=ブルームバーグ)

中国勢の持ち分比率15%に

 ドイツ産業界の象徴であり世界が憧れる高級車「メルセデス・ベンツ」が一段と中国化しそうだ。メルセデス・ベンツを製造するダイムラーの中国パートナー、北京汽車集団(BAICグループ)がダイムラー株5%相当を買い入れ、10年以上にわたり続いている協力体制を強化すると23日に発表した。

 ダイムラーの筆頭株主は浙江吉利控股集団のオーナーで富豪の李書福氏。今回のBAICによる出資で、中国勢のダイムラー持ち分比率は約15%となる。

 ダイムラーのオーラ・ケレニウス最高経営責任者(CEO)は「成功を収めているわれわれのパートナーシップを強化する出資であり、ダイムラーの戦略と将来的な可能性に対する信頼のシグナルだ」とコメントした。

  • 上海モーターショーで展示されたメルセデス・ベンツのSUV「GLE」(4月15日、中国・上海=ブルームバーグ)

 23日のフランクフルト市場で、ダイムラーの株価は5%上昇。それまでの1年間では15%値下がりしていた。高級車で世界一のダイムラーは今月、過去1年強で4回目となる利益見通し引き下げを公表。ネガティブなニュースが続き、今年就任したケレニウスCEOにとってリターン改善が可能だと示すことが喫緊の課題となっていた。

 発表資料によれば、北京市政府が出資するBAICによる出資分の約半分は金融商品と関連しているが、この金融商品は特定されていない。22日のダイムラー株終値に基づくと、持ち分5%は約25億ユーロ(約3000億円)相当となる。(ブルームバーグ)

(2019/7/24 05:00)

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