- トップ
- 商社・流通・サービスニュース
- 記事詳細
[ 商社・流通・サービス ]
(2019/7/26 13:00)
ボーイングと損失補償協議を開始
【ニューヨーク=時事】2件の墜落事故を起こしたボーイングの新型旅客機「737MAX」の運航停止の長期化が米航空大手の経営に大きな影響を及ばし始めた。格安大手のサウスウエスト航空は機体のやりくりが厳しくなる中、ニューヨーク近郊のニューアーク・リバティー空港から撤退し、拠点の集約化を図る。
サウスウエスト航空はMAXを34機保有する世界最大のユーザー。25日発表の2019年4-6月期決算によれば、MAX運航停止で1億7500万ドル(約190億円)分の利益が押し下げられた。航空当局による運航再開承認の見通しが立たない中、同社はMAXの欠航期間を従来の11月2日から来年1月5日まで延長。旧型機の退役を先延ばしするほか、限られた機体を効率運用するために11月からニューアーク空港から撤退。ニューヨークの拠点をマンハッタンから近いラガーディア空港に集約する。ケリー最高経営責任者(CEO)は「運航停止の損失補償を求めてボーイングと協議に入った」としている。
一方、2番目に多い24機のMAXを保有するアメリカン航空グループも4-6月期決算の発表で、運航停止に伴って19年通期で4億ドル分の利益が失われるとの試算を明らかにした。
(2019/7/26 13:00)