[ ICT ]
(2019/7/27 05:00)
【ニューヨーク=時事】米司法省は26日、米携帯電話3位TモバイルUSと、ソフトバンクグループ(SBG)傘下の同4位スプリントの合併を承認したと発表した。合併によりスプリントが子会社ではなくなり、SBGの財務改善につながる見通し。
合併が完了すれば、スプリントに対するSBGの出資比率は約84%から27%に低下し、連結対象から外れる。スプリントは4兆円超の有利子負債を抱え、SBGの経営の重しになっていただけに、財務改善が期待されている。
司法省は米携帯大手が4社から3社に減ることによる通信料金の高騰などを懸念。承認の判断を下すまでに時間がかかっていた。同省は市場競争を維持するため、両社の資産の一部を米衛星放送大手ディッシュ・ネットワークに取得させ、同社を市場参入させることを条件に合併を認めた。
合併構想は過去に2度頓挫したものの、昨年4月に改めて計画を発表。第5世代通信(5G)への投資が本格化する中、合併で競争力を強化し、同業のベライゾン・コミュニケーションズ、AT&Tに対抗する。
(2019/7/27 05:00)