[ 科学技術・大学 ]

【電子版】インターステラのロケット4号機、異常検知でエンジン停止 高度13キロ 宇宙届かず

(2019/7/27 18:00)

インターステラが打ち上げた小型観測ロケット「MOMO」4号機(27日、北海道大樹町、同社提供の動画より=時事)インターステラが打ち上げた小型観測ロケット「MOMO」4号機(27日、北海道大樹町、同社提供の動画より=時事)

 北海道大樹町のベンチャー企業「インターステラテクノロジズ」(IST)は27日、小型観測ロケット「MOMO(モモ)」4号機を同町の発射場から打ち上げた。同社によると、打ち上げ後に搭載コンピューターが異常を検知して約64秒でエンジンを停止。高度は約13キロメートルにとどまり、宇宙空間とされる100キロメートルに到達しなかった。

 ISTは緊急停止の理由について、地上の指令所とロケットのデータ通信に不具合があったと説明。稲川貴大社長は記者会見で「技術的な問題を全力で解決して、早いサイクルで次(5号機)に挑みたい」と述べた。創業者で実業家の堀江貴文さんは「4号機は本格的な商業化の第一歩と期待していたが、多くの経験を積み失敗モードをつぶしていきたい」と話した。

 4号機は折り紙の飛行機3機を搭載して宇宙空間での放出を計画。スポンサー企業のコーヒー豆、ハンバーガーなどを載せたほか、エタノール燃料の一部に日本酒を加工して混ぜる試みも行った。

 ISTは4号機(全長10メートル、直径50センチメートル)とほぼ同型の3号機を5月に打ち上げ、国内の民間企業が単独開発したロケットを初めて宇宙に到達させた。(時事)

(2019/7/27 18:00)

おすすめコンテンツ

「現場のプロ」×「DXリーダー」を育てる 決定版 学び直しのカイゼン全書

「現場のプロ」×「DXリーダー」を育てる 決定版 学び直しのカイゼン全書

2025年度版 技術士第二次試験「建設部門」<必須科目>論文対策キーワード

2025年度版 技術士第二次試験「建設部門」<必須科目>論文対策キーワード

技術士第二次試験「総合技術監理部門」択一式問題150選&論文試験対策 第3版

技術士第二次試験「総合技術監理部門」択一式問題150選&論文試験対策 第3版

GD&T(幾何公差設計法)活用術

GD&T(幾何公差設計法)活用術

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

Journagram→ Journagramとは

ご存知ですか?記事のご利用について

カレンダーから探す

閲覧ランキング
  • 今日
  • 今週

ソーシャルメディア

電子版からのお知らせ

日刊工業新聞社トピックス

セミナースケジュール

イベントスケジュール

もっと見る

PR

おすすめの本・雑誌・DVD

ニュースイッチ

企業リリース Powered by PR TIMES

大規模自然災害時の臨時ID発行はこちら

日刊工業新聞社関連サイト・サービス

マイクリップ機能は会員限定サービスです。

有料購読会員は最大300件の記事を保存することができます。

ログイン