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(2020/1/13 05:00)
くじけず奮起「いつか世に」
(総合1から続く)東京大学工学部機械工学科に進み、卒業論文は半導体前工程のリソグラフィー関係を選びました。大学院への進学も考えて悩みましたが「研究者よりエンジニアになりたい」という思いから就職することを決めました。東京精密は設計部署と工場が同じ敷地内にあり、作ったものがすぐ見られる点に魅力を感じました。
仕事をしていて一番うれしく感じるのは図面を作成してモノができあがった時です。すっきりと必要な機構を収めるなどスマートな形で要求を満たせた時は「今回はかっこよくできた!」と、やりがいを感じます。
逆につらい瞬間は、進んでいた話が中止になった時です。これまで2、3回経験しました。お客さまと時間をかけて検討したとしても、白紙に戻った時は残念な気持ちになります。ただ、検討した内容は同じ業界の他のお客さまのニーズに後々マッチする可能性もあります。だから「今回は(世に)出なかったけど、きっとまた機会がある」と割り切るようにしています。
現在、担当している受注業務はオプション設計がほとんどを占めます。装置全体の開発とは異なります。軸の設計などはほぼありません。将来は、もっといろんな部分の設計の経験を積みたいという思いもあります。
趣味は音楽鑑賞と料理です。ハードロックやメタルの洋楽を聴きます。料理が好きなのは母の影響もあります。平日は自分で作ったお弁当を昼食に、日々の業務に取り組んでいます。(文=西東京・茂木朝日、写真=木本直行)
◇東京精密 半導体社プローバシステムグループ主任補 尾崎泰野(おざき・やすの)さん
(2020/1/13 05:00)