(2020/5/15 05:00)
経団連は14日、企業活動の本格的な再開に向け、新型コロナウイルスの感染予防対策のガイドラインを公表した。工場やオフィス内で、従業員が2メートルを目安に一定の距離を保てるよう作業空間や人員配置を見直したり、週休3日制やテレワークなど多様な勤務形態を検討したりすることを推奨している。
工場向けのガイドラインでは、生産設備の制御パネルやレバーなど複数の作業員が触る箇所を定期的に消毒するほか、個々の作業者が占有できる工具は共有を避けるといった具体策を列挙した。シフト勤務者のロッカールームをグループごとに別々の時間帯で使用したり、朝礼や点呼は小グループで行ったりすることも挙げた。
オフィス向けでは、仕切りのない対面の座席配置を避けて可能な限り対角に配置することや、株主総会については事前の議決権行使を促すことで来場者のない形での開催を検討することを推奨している。
正木義久ソーシャル・コミュニケーション本部長は「『ウィズコロナ』で経済活動をする世界に変わっていく中で、各社が感染予防対策を考える際に参考にしてもらいたい」としている。
(2020/5/15 05:00)