新型コロナ/発ジャパン、PCR検査向け感染防止ボックス開発

(2020/5/25 05:00)

  • アルミの骨格とアクリル板で全面を囲み、移動用キャスターを取り付けた

【立川】東京都八王子市の中小企業10社が出資しているジョイントベンチャー、発ジャパン(東京都八王子市、鈴木隆史社長=栄鋳造所社長、042・649・4168)は、新型コロナウイルスのPCR検査に対応した検査用感染防止ボックスを開発した。同社に参画する企業が設計や調達など作業を分担し、東京都日野市の日野市医師会に受注から5日で納品した。今後、自治体や病院など受注先の開拓を進める。

価格は75万―120万円(消費税抜き)を想定する。標準品の大きさは高さ2000ミリ×幅1000ミリ×奥行き1000ミリメートル、全面をアルミニウムの骨格とアクリル板で囲み、移動用のキャスターを付けた。ボックス上部にファンとフィルターを備え、クリーンな空気を内部に送り気圧を高め、外からのウイルス侵入を防ぐ。

冷暖房やインターホンといったカスタマイズにも対応可能。鈴木社長は「ボックスを使えば検査が簡易的な防護服で行え、医療従事者の負担を減らせる」としている。

発ジャパンは八王子市などが主催する次世代経営者育成プログラム「はちおうじ未来塾」を修了した若手経営者が2019年2月に立ち上げた。金属加工、建築、商社など異業種企業が参画し、新事業や海外人材の活用などに取り組んでいる。

(2020/5/25 05:00)

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