(2020/6/4 05:00)
東京都は新型コロナウイルス感染症の新規感染者や経路不明者が増加しているとして「東京アラート」を出した。都民に警戒を呼びかけるために、真っ赤にライトアップされたレインボーブリッジは、かなり異様な姿だ。
感染の多くは病院内と新宿などの夜の街の接待を伴う飲食店で発生している。休業で経営が苦しいなか、営業を再開するのもやむを得ないところではある。店側も客との距離をとったり、フェースシールドを着けたりと、さまざまな対策は講じているようだ。
都はアラート発出後も休業要請などは当面行わない方針。店側は感染防止へもう一段取り組みを強化してもらいたいし、客側は不安を感じるならしばらくは自粛も必要だろう。
夜の街だけでなく、電車も混雑が顕著になってきた。在宅勤務や時差出勤など、もう一度気を引き締めて「3密」回避を徹底したい。
緊急事態宣言時の外出自粛や多くの店舗が休業を強いられた時の辛さや不便さをもう一度繰り返すのは嫌だという思いは共通している。コロナウイルスはまだまだどこにでも潜んでいることを肝に銘じ、一人ひとりがとるべき行動を考える。“ウィズコロナ”時代を生きるわたしたちの新しい日常に挑んでいきたい。
(2020/6/4 05:00)