(2020/6/9 05:00)
小野薬品工業は、たんぱく分解酵素阻害剤「フオイパン」(一般名・カモスタットメシル)を用いた新型コロナウイルス感染症に関する臨床試験を始めた。フオイパンは慢性膵炎(すいえん)や術後の逆流性食道炎の治療薬として製造販売承認を取得済み。
より高い有効性を得るため、8月までに承認用量を超えた量で健康成人における安全性を確認。その後、新型コロナ患者を対象とした臨床試験に移行する。
フオイパンは人の細胞のたんぱく質分解酵素の働きを抑え、ウイルスが受容体と結合後に細胞と融合して感染するのを防ぐ。
同社は1985年に慢性膵炎、94年には術後逆流性食道炎を適応症として製造販売承認を取得した。物質特許は96年1月に満了している。
(2020/6/9 05:00)
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