新型コロナ/Pst、抗菌シールド開発 日産能力2000組

(2020/6/10 05:00)

  • Pstが開発した抗菌フェースシールド

【川崎】神奈川県の製造業者など5者で設立したPst(ピーエスティー、川崎市高津区、藤森純一代表社員)は、新型コロナウイルスの感染防止のため抗菌フェースシールドを開発し、供給を始めた。頭部に固定するフレームにより、めがねをかけた状態で装着できる。フレームとシールドで1セットで、日産能力は2000セット。

病院や学校、工場などから引き合いがあり、小田原市内の病院へ300セットを納品した。基本は100セット単位からで、消費税抜きの価格は1セット1300円。シールドのみは200枚単位からで1枚同300円。まずは全国で5000セットの販売を目指す。関東精密(横浜市都筑区)が販売する。

顔面上部と接するポリカーボネート製のシールドフレームは複数の穴を設け、曇りにくくした。フレームの末端に市販のゴムをかけ、装着位置や大きさを調整する。ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂製のシールドは指紋の付着を抑える処理を施した。顔面を覆う透明シールドに銀の抗菌コーティングを施し、ブドウ球菌や大腸菌などに抗菌効果を発揮する。

Pstは青山プラスチック塗装(川崎市高津区)の声かけのもと、ダイヤ工芸(同)、拓斗化成(横浜市港北区)、生垣製作所(東京都品川区)、横浜総合行政書士事務所(横浜市西区)の藤森純一氏と設立した合同会社。各者の強みを出し合い、高度人材の育成や製品の受託製造などを通して、製造業を中心とした企業の課題解決に取り組む。

(2020/6/10 05:00)

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