(2020/6/24 05:00)
新型コロナウイルスの影響で2月下旬から中断しているJリーグが27日に再開。同日にJ2とJ3、7月4日にはJ1の試合が開催される。ファンにとってみれば、待ちわびたコロナ禍での“蹴夏”到来だ。
しかし再開後もしばらくは、無観客試合や入場者数の制限が強いられるため、クラブ収入の激減が避けられない。そこで各クラブは、観客席用パネルの販売や試合動画での投げ銭制度を始めるなど、あの手この手で金策に走っている。
クラウドファンディングもその一つ。中でも、鹿島アントラーズは斬新で、茨城県鹿嶋市との協力による「ふるさと納税型」だ。寄付金が鹿嶋市のふるさと納税の対象となるほか、寄付額ごとにスタジアムに名前が掲載されるなどの特典がある。
小泉文明社長はホームページ上で「ぜひ、みなさんにご支援いただけるとありがたい」と強く呼びかける。募集期間は7月末までで、寄付金の目標を1億円に設定しているが、6月23日時点で既に6000万円を突破している。
リーグ再開後の最大の注目点は、もちろん選手たちのプレーとチームの試合結果だが、ウィズコロナ時代における新たなビジネスモデルを模索するクラブ間の知恵を使った競争にも注目したい。
(2020/6/24 05:00)