(2020/7/3 05:00)
新型コロナウイルス感染の収束の兆しが見えないなか、防止策として、すっかり欠かせない存在となった「マスク」。夏も本番を迎え、マスクをしていると体全体が暑くなり、例年以上に汗をかきやすくなっていることに驚く。
資生堂がインターネットで夏のマスク着用時の悩みを聞いたところ「暑い・蒸れる」が80%以上と最多で、次いで多いのが「マスクへのメークの付着」だった。女性にとって夏のマスクは化粧くずれとの闘いでもある。
暑さを感じるのは、マスク内の温度や湿度が急激に上昇するためだ。同時に皮膚温が高くなり、汗や皮脂の量が増える。同社は暑さ対策として「汗をふき、首やデコルテ(首から胸元)を冷やすのがポイント」と推奨する。
通気性や、涼しさ・冷たさを感じるなどの機能性素材を用いたマスクを、これまでマスクと無縁だったアパレルメーカーやスポーツ用品メーカーなど、さまざまな企業が発売し始めた。洗えば何度も使えるところも高評価だ。
気象庁は、今夏の平均気温を「平年並みか高い」と予測している。コロナウイルスは暑さに弱いとは言えないようだ。機能性を重視したマスクの効果に期待し、厳しい季節を乗り切りたい。
(2020/7/3 05:00)