(2021/5/21 05:00)
東京五輪・パラリンピックの開催をめぐる賛否の論議がかまびすしい。新型コロナウイルスの感染拡大を理由に米国の有力紙が中止を促すコラムを掲載し、国内では各種世論調査で開催に否定的な意見が過半数を占める。
気の毒なのは出場を目指す選手やコーチたちだ。代表に内定した女性選手に対し、会員制交流サイト(SNS)で辞退を迫る心ない言葉が相次いだ。筋違いもはなはだしい。意見を言うのは自由だが、その相手は国際オリンピック委員会(IOC)や組織委員会、国や東京都だろう。
ホスト国の日本でワクチン接種が遅れ、選手や観客の安全確保の具体策が固まらないのは情けない。今後の海外オピニオンリーダーの論調次第で、選手らが五輪出場をためらう懸念もある。
とはいえ現状で悲観論だけを唱えるのは、理性的な意見とは思えない。IOCは明確に開催を表明しているし、産業界からも反対の声は聞かれない。
スポーツは見る人すべてに元気や勇気を与える。五輪・パラリンピックはその最たるものだ。選手や関係者が多くの制約がある中で、大会を無事にやり遂げることそのものが、世界の人々に感動を与える。そのためにも安全を確立してほしい。
(2021/5/21 05:00)
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